どのサイトよりも噛み砕いてお伝えする「CBDについて [後編] 」

どのサイトよりも噛み砕いてお伝えする「CBDについて [後編] 」

<目次>

後編「---------------------」

1:ことばを整理する「ヘンプ(おおあさ)、マリファナ、カンナビス」

2:現在までの研究、科学的な裏付け

3:

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皆さんこんにちは!
麻市 ASA-ICHIです!

「CBD」についてを
"前編/中編/後編"で、わかりやすく噛み砕いてお伝えするこの回!

[中編:CBDを知り、麻を知る]では、

「CBDとは何か?」「もとより麻を知る」「どんな症状に役立つのか?」をご一緒に学びました。

本日の[後編]では、
「-------------」
学んでいきましょう!
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1:ことばを整理する「ヘンプ(おおあさ)、マリファナ、カンナビス」

ことばを整理する「ヘンプ(おおあさ)、マリファナ、カンナビス」

実は、大麻(英語ではカナビス・サティバ・エル)という植物は"2つの種類"に大別されます。
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①ヘンプ(おおあさ):向精神作用がなく、産業用にも利用されている種
②マリファナ:向精神作用のある種
===

「産業用ヘンプの定義」は、各国の法律や規制によって若干異なります。

各国でTHCの含有量の基準値を設定しており、
例えば「ヨーロッパはTHC:0.2%以下」「アメリカ・カナダではTHC:0.3%以下」「スイス・タイではTHC:1%未満」をヘンプとして定義しています。(2020年11月現在)ヘンプとして定義されている大麻品種は、その国では農作物として栽培・流通させることが可能です。

日本の栃木で栽培されている「トチギシロ」という品種は「THC含有量は0.2%以下」となっており、世界での産業用ヘンプ基準に適合しています。(陶酔作用がない品種なので、マリファナのような使い方はできない大麻です。)

▶︎「麻の歴史」は、麻市の別コラムにまとめてありますのでよろしければ是非!
https://asa-ichi.com/pages/history-of-hemp


2:現在までの研究、科学的な裏付け


CBDはさまざまな症状に役立つ_麻市_麻_ヘンプ

■①不眠症
・研究(*1)によると、CBDは眠りにつくことと眠り続けることの両方に役立つことが報告されています。不安やがん関連以外の慢性疼痛などの症状でCBDを服用している人の31%が睡眠の改善を報告しました。
・72人の被験者を使ったケーススタディ(*2)では、66.7%の患者が最初の1か月以内に睡眠スコアの改善を報告しましたが、その効果は時間とともに変動しました。
・不安症やうつ病の患者に300㎎のCBDを投与する実験(*3)では、CBDが睡眠構造を維持し、睡眠の質に悪影響を与える可能性が低いと示されました。

■②うつ病
・動物実験(*4)では、うつ病の緩和にCBDが効果的だと示唆されています。これは、急性または反復投与後の強力な抗ストレス効果に関連している可能性があります。
・ある動物研究(*5)では、CBDが脳内のセロトニンにプラス効果を与えることが報告されており、セロトニン値は気分だけでなく痛みに関しても重要な役割を果たすと考えられています。

■③不安神経症
・不安神経症の研究と臨床試験は、CBDが不安神経症を軽減できると報告しています。
・300mgのCBDを摂取してもらい、人前で話すシミュレーションする実験(*6)では、57人の健康な男性の不安を大幅に軽減しました。しかし、150mgと600mgのCBD投与量は、男性の不安レベルに何も変化を起こしませんでした。
・72人の不安症に悩む被験者を対象とした研究(*7)では、79.2%がCBDの投与開始後1か月以内に不安症レベルの減少を報告しました。

■④にきび
・実験室での研究(*8)で、CBDは抗炎症作用に加えて皮膚の過剰な皮脂生成を防ぎ、炎症性サイトカインの活性化を防ぐ。過剰な皮脂と炎症はにきびの特徴でもあり、CBDを皮膚に塗布することで、にきびに対して効果的な治療法となります。
・また別の研究(*9)では、にきびの発生を予防したり軽減したりする可能性も示唆されている。

■⑤中毒
人間を対象にした複数の研究によると、CBDは特定の条件下でタバコとヘロインへの渇望や中毒症状を緩和することが報告されています。動物研究では、アルコール、大麻、アヘン剤、覚せい剤への渇望を和らげる可能性があることを示唆しています。

■⑥パーキンソン病
複数の小規模な研究でパーキンソン病の症状を緩和するためにCBDを使用し実験したところ、ほとんどのケースで有望な結果が得られました。被験者たちの運動関連の結果に大きな変化は現れませんでしたが、1日当たり300㎎のCBDを摂取したグループは、パーキンソン病質問票で測定したところ、生活の質と心身の幸福が大幅に改善されました。

■⑦小児てんかん症候群
・ドラベ症候群・レノックス・ガストー症候群(LGS)などの、抗けいれん薬に反応しない最も過酷な小児てんかん症候群の治療に有効だと多くの研究(*10)で報告されています。CBDは発作の数を減らし、場合によっては完全に発作を止めることができます。
・結果は様々ですが、複数の臨床試験(*11)でほとんどの被験者が発作の頻度が約44%減ったと報告しました。
・CBDを含むEpidiolexは、アメリカ食品医薬品局(FDA)によって2018年に承認(*12)された最初の大麻由来の薬です。

■⑧慢性疼痛と炎症
・動物実験では、CBDには抗炎症作用がありエンドカンナビノイドと痛みを感知するシステムに作用して痛みを和らげることが示されています。
・ある動物研究(*13)はCBDを皮膚に塗布すると関節炎による痛みと炎症を軽減するのに役立つ可能性を示唆しています。他の研究では、治療が難しい炎症性および神経障害性の痛みをどのように抑えるかを特定しています。しかし、CBDの鎮痛作用を立証するにはさらに多くの人を対象とした研究が必要で、現在までに行われている実験では鎮痛作用にCBDだけでなくTHCと組み合わせたものを使用しています。特にカナダ保険省は、多発性硬化症における中枢神経関連の痛みと、オピオイド療法が効かない癌性疼痛の緩和にTHCとCBDを1:1で含む併用薬を承認しました。
・また、CBDだけを使った治療の観察研究(*14)では、がん関連以外の痛みの改善が報告されましたが、がん関連の痛みや神経学的症状の痛みには特に目立った改善は確認されませんでした。
・ある動物研究(*15)では、CBDが脳内のセロトニンにプラス効果を与えることが報告されており、セロトニン値は気分だけでなく痛みに関しても重要な役割を果たすと考えられています。人と動物を対象とした他の研究では、CBDに抗炎症作用があることを示し、これにより痛みも和らげる可能性があります。

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[引用]
(*1)『Cannabidiol in Anxiety and Sleep: A Large Case Series』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30624194/

(*2)『Translational Investigation of the Therapeutic Potential of Cannabidiol (CBD): Toward a New Age』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30298064/

(*3)『Cannabidiol modulates serotonergic transmission and reverses both allodynia and anxiety-like behavior in a model of neuropathic pain』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30157131/

(*4)『Cannabidiol in Parkinson's disease』 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32187321/

(*5)『Cannabidiol exerts sebostatic and antiinflammatory effects on human sebocytes』
https://www.jci.org/articles/view/64628

(*6)『Cannabidiol prescription in clinical practice: an audit on the first 400 patients in New Zealand』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32019776/

(*7)『Translational Investigation of the Therapeutic Potential of Cannabidiol (CBD): Toward a New Age』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30298064/

(*8)『Differential effectiveness of selected non-psychotropic phytocannabinoids on human sebocyte functions implicates their introduction in dry/seborrhoeic skin and acne treatment』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27094344/

(*9)『Cannabinoid Regulation of Acute and Anticipatory Nausea』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5576606/

(*10)『Trial of Cannabidiol for Drug-Resistant Seizures in the Dravet Syndrome』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28538134/

(*11)『Use of Cannabidiol in the Treatment of Epilepsy: Efficacy and Security in Clinical Trials』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31013866/

(*12)『FDA Approves First Drug Comprised of an Active Ingredient Derived from Marijuana to Treat Rare, Severe Forms of Epilepsy』
https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-approves-first-drug-comprised-active-ingredient-derived-marijuana-treat-rare-severe-forms

(*13)『Cannabidiol presents an inverted U-shaped dose-response curve in a simulated public speaking test』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30328956/

(*14)『Cannabidiol in Anxiety and Sleep: A Large Case Series』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30624194/

(*15)『Cannabidiol exerts sebostatic and antiinflammatory effects on human sebocytes』
https://www.jci.org/articles/view/64628

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